モリオカ三行日記(ブログ)

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zoom RSS なぜ柳田かというと

<<   作成日時 : 2007/09/11 02:22   >>

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 勤務先の民話研究センターというところ主催のセミナーで11月10日に講師を務めるからなのです。その資料テキストを現在えっちらおっちら執筆中というわけで。

 タイトルは「妖魔が呼ばれるとき―近代文学における百物語」。民話研究だといわれているのにこういうことをやってしまうわけですが、きっと、モリオカに依頼した上司もそのことは織り込み済みでしょうよとw。

 数年前に、ある後輩から東雅夫さんの仕事を教えられ幾つか読むことがあって、興味だけはあった。その後、一柳編『オカルトの帝国』(青弓社)や、大塚英志『怪談前後』(角川選書)といった幾つかの仕事を読むうちに、こういう話の歴史性みたいなことは、もうちょっと考えることが出来るのではないかと思うようになった。当然、どれにも優れた示唆があるのだが、この手の発掘再評価型の仕事がどうしても陥りがちな反映主義とテクスト読解自体の単純さには、以前からやや物足りない思いもないではなかった、ということもある。また、並行して取りかかっていた1960年代論と座談会研究とから(どんな並行なんだしかし)、この話をもっと掘り下げる角度も幾つか見えてきたような気がした。例えば、柳田が吉本隆明『共同幻想論』で採り上げられ話題になった、というようなことは、文学史の問題としてもう少し考えられてよいはずだし、百物語と鏡花をはじめとする幻想譚との関わりは、当然言説様式の問題でもあるはずだ。

 とまあ、ちょっとネタ帳みたいなメモしておくのは、寄り道が面白すぎて話の本筋になかなか帰れない自分への戒めみたいな理由です。葉舟と晩翠がその後には控えてたりします。…終わるのかねえこれ。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
水野葉舟というと『遠野物語の周辺』(横山茂雄編 国家刊行会)あたりですか。今度の「国文学」も怪談特集でしたね。

浪曲が芸能として確立していく時期とも重なってますし
円朝が真景=神経と「累ヶ淵」につけた時期と1910年前後の科学主義と神秘主義が混在した状況は違うのでしょうね(円朝も「塩原多助」などは調査をしたわけですが)。

さっき、枝雀の「幽霊の辻」を聞いていました(笑)。

yanase
2007/09/11 17:40
大方ご賢察の通りでございますが(『国文学』の一柳さんの概説は極めて簡にして明、これに加えて何をかいわんや)、なぜか鶴見和子『漂白と定住』など古本サイトで検索し始めているワタクシ。もうだめだーww
morioka
2007/09/12 22:51
鶴見和子www。となると次は岩本由輝か中村哲か。『柳田國男伝』とかいうのもありますがいかがですか。
yanase
2007/09/13 00:18

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