モリオカ三行日記(ブログ)

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zoom RSS 水平から/垂直から、見えるもの/見えないもの

<<   作成日時 : 2007/09/25 20:58   >>

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 街のかたち、と言われて、すぐ思い浮かぶのは、飛行機や新幹線で眺める路線図、そしてカーナビに映し出される動線。銀行、コンビニ、駅の配置。渋滞する流れ、そして、飛行機や電車や車ではどうしてもたどり着くことができない領域の所在。だって道がない。その街を回った気でいても、実際に通り過ぎているのはきっと何万分の一でしかないこと。

 例えば、航空写真のような、垂直の視線が我々の目を楽しませるのは、それが、見えなかったものが見える場所に、我々を連れ出してくれるからに違いない。

あゝ十二時のサイレンだ、サイレンだサイレンだ
ぞろぞろぞろぞろ出てくるわ、出てくるわ出てくるわ
月給取の午休み、ぷらりぷらりと手を振つて
あとからあとから出てくるわ、出てくるわ出てくるわ
大きなビルの真ッ黒い、小ッちやな小ッちやな出入口

 浮遊の感覚、未知の発見、超脱と異化。
 軒を寄せ合う無個性な屋根の数々を見て、これではどれが自分の家だかわからないなどと歎いてみせるのは自堕落な倒錯で、家の壁にも窓にも門構えにも、実はそう個性などありはしない。見えていた、と思っていたのは、何だったのか。見たいものだけを見て、見たつもりになっていたのか。

 しかし、その、見えすぎる垂直の視線が隠すものも、また確実にある。

 街の記憶、と言われて、まぶたに浮かぶのは、よく通った道にある軒先や、看板や、玄関、そしてその奥から吠えていた犬の声や、網戸の向こうから外を眺め回していた落ちくぼんだ瞳。地下道のむせ返る臭気や、けたたましい電子音楽とともに。

 煩わしいつながり、飛び越えられない壁、遠近法。我々の視界と身体が極端に限定されているということ。浪費される時間。

 今日の「映画論U」は、みんなで、ジェラード・メイナード『Harlem-13-Gigapixels』(2007 http://www.harlem-13-gigapixels.com/)を体験しながら、そんな話でした。飛んでいく飛行機を見つけて、即座に9.11のあの映像を思い浮かべ、ちょっと驚いた顔したあとすぐ安心した君、凄く正しいと思うぞ。

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