モリオカ三行日記(ブログ)

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zoom RSS 勤務先のFDシンポジウムに参加した

<<   作成日時 : 2010/02/11 12:57   >>

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まずは、教員だらけの「超アウェー」に自ら参戦して発言した学生諸君の熱さには敬意を表します。すげーよな。

お題は、「成績評価の適切化」。
感想は、「このままじゃあ成績評価は授業改善の敵だよな」といったあたり。

だってさあ、みんな(っていうのは教員も学生もね)、成績評価→単位取得が完全に目的化しちゃってて、いかにして有益な授業を構築するか、という本筋を見失っちゃってるんだもん。パネラーをつとめられた先生のお一人がおっしゃっていたように、授業がそのまま「資格試験」としてとらえられてしまっている現状にはやっぱり一言もの申したい気持ちになります。

もちろん、成績が公的なものである以上、それにたいする評価責任というのはどこまでもついて回るわけで、「学生の質保証」(ああ、胸糞悪い言葉だ)のために、一定の公平性や説明責任が必要だというのは否み得ない。でも、そればかりが目的化しちゃうと、「最初から能力があるから大学にいく必要性を感じません、でも大学卒業の資格をください」という人を肯定せざるを得なくなる。それってどう考えても違うよね。
予備校は、そこで学んだことの成果が、受験の合否という客観的かつ実質的な指標によって明確化される(いや、客観的であるかどうかは怪しいか)という意味で、「評価の適切化」が極めて原理的に遂行される場所だろう。でも、大学が予備校と違うのは、そこで学ぶこと自体が目的なのだ、という点なわけで。そのことは、大学のその「先」の進路である企業側が一番よく理解しているところでもある。もうちょっといえば、そんな性質を持っている大学という場所が時代遅れな特殊セカイ、アジールなのではなくて、予備校的共同体が極めて特殊な性質を持っていると考えるべきなのだ。社会で、じゃないな、未来において必要とされる能力なんて、きわめて複雑多様、そんなもの合理的システマティックにマス生産できるものじゃありゃしませんよ。

FDという観点から見た成績評価を考えるならば、授業を有益にするためにはどのような評価が必要か、という観点からの議論が必要ではなかったのか、と思ったことです。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
 はじめまして。先生の講義を受講させていただいた者です。
 講義の冒頭で単位認定基準についておっしゃっていましたが、ああもあけすけにされると、余計なプレッシャーもなく、講義を作品として味わってやろうという気持ちが高まるというものです。講義のクオリティに自負があってうっちゃけていらっしゃるのかなあ…などと邪推をば。
 今、成績評価について語ることは、大学と学生が、お互いや自分自信をだまくらかせ、研究の社会的有用性の無さ、あるいは学位のハイパーインフレ(?)に目をつぶる、その共犯関係の維持が1番の目的のような気がしてなりません。僕もその共犯関係の恩恵にあずかるひとりですけど。
 商品としての講義や大学がまずあって、ぺらい資格といかがわしい学問のどちらを売りたいか。どちらを買いたいか。誰しもそこらへんはっきりする必要があるんではないかと考えています。予備校は(恐らく)変なプライド通用しない分、割り切っているかと思います。その点では、大学は大学で妙ちくりんな世界ではないでしょうか。
 突然偉そうに失礼しました。講義面白かったです。では。
一般学生
2010/02/15 01:18
おお、コメントどうもありがとうございます。
迷いなく「いかがわしい学問を売りたい!」と答えてしまいそうですが、よく考えたら、その学問の成果として資格がある、という筋になっているんでしょうから、観点の取り方ひとつなのかなあ、とはまず思います。で、もう一つ、「成績評価」について語るときに忘れてはならないのは、それが「授業構築に寄与すべき手段」である、ということ。私が冒頭に単位認定基準についてお話しするのも、おっしゃるように、評価という権力性を出来る限り可視化しておきたい、ということもありますけれど、なにより、「授業をうけた成果をこういうポイントで表現してください」というリクエストのつもりなんですね。
あと、やっぱり、大学はそんなに特殊な世界ではないように思うんですけどねえ。。。まあそれはまた別の話か。
では、また来年!(あるのかな?)
morioka
2010/02/15 17:34
お忙しい所お返事感謝します。
 実の所、大学が特殊な世界かそうでないか、狭い世界にしか身を置いたことのない僕には分かりません。しかし、授業と評価の齟齬は、受験みたく客観的指標によって解消できないし、できないのは大学が「特殊な世界」だからではない。むしろ一元化できないなかで、授業構築の一環として成績評価を各自模索すべきという先生の主張(恐らく誤読でなければ)は賛同できます。
 ただ、先生のご指摘を抜きにした会議、僕は参加していませんが、それがどのような必要性のもと開かれたのか、場に関わった方々どんな前提を共有したのか、何に奉仕しているのか。そこをなんとか可視化したいだけで…。学生の「貴重な意見」が、先生方の方法を一元化する口実になる。それが僕の一番危惧するところなので。…杞憂かもしれませんね。
 言ってることちぐはぐですけれど大目にみて下さい。機会があれば来年度もよろしくお願いします。お元気で。
学生
2010/02/17 22:03

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